夏の終わり
子どもの頃、夏が大好きだった
特に、夏の夜はワクワクして、特別だった
毎年8月13日の夜にお墓参りに行っていて、その帰りに家族みんなで近くのお店に入り、かき氷やアイスを食べるのが最高に嬉しかった
うちはお金があまりなかったし、そもそもそういう時代ではなかったのかもしれないけど、今のようにサーティーワンやらスイーツ専門店みたいなお店もなく、
たまに買ってもらえるデパートのアイスやそういう時のかき氷が特別なごちそうだった
今、娘に普通にサーティーワンのアイスクリームを買ってあげるし、クレープだってかき氷だって、どこに行っても売っていたら買ってしまう
でも、そうしながら、こんなんしてたら日常に特別嬉しいことを経験させてあげられないなぁと心で思ったりもする
わぁぁぁ!っと目が輝くような嬉しいことが、昔は日常の特別にあって、それは大人になった今思い出してもキラキラしている
娘にとってそういう思い出を作ってあげられているんだろうか
と、夏の終わりにぼんやり考える
鈴虫の声と線香花火
やっぱり夏の夜が今でも大好きだ