金属の黒染め
について
金属の黒染めは、塗料で覆う「塗装」とは異なり、金属そのものと化学反応を起こして黒く変化させる技術です。金属を専用の液に浸すことで、表面に「酸化皮膜」と呼ばれる極めて薄い膜が形成され、素材の質感を活かした黒に仕上がります。光沢のある金属は艶のある黒に、マットな金属は深く静かな黒に。寸法への影響が少ないことから、産業用途でも用いられてきた加工法です。無機質な印象の金属に、温かみや深みをもたらすこの技術を、日常の中でも自然に感じていただけたらと願っています。


Black Oxide,
Rooted in Material
Rooted in Material
Blackened metal is formed through chemical reactions, creating unique variations—shades, textures, marks, and patterns—that differ from piece to piece. These subtle irregularities give black oxide its depth and character. Over time, the surface may change—gaining luster, fading, or revealing the base metal. Each shift reflects a trace of your daily life. Caring for it means embracing that change. That, too, is part of its quiet beauty.
〔 黒染め工程 〕
-
1
前洗浄
金属表面に油や汚れ、異物等がついていると、
黒染めの仕上がりに影響が出てしまうため、これらを洗浄します。 -
2
液 漬
金属を黒染め液といわれるアルカリ性の液に漬け込みます。全体に液が触れるように治具を使用したり、
並べ方にも注意します。黒染め液につけたまま加熱することで、化学反応が起き、黒い酸化被膜が形成されます。
素材の違いや外気温にも影響される為、温度や時間などをコントロールします。 -
3
後洗浄
金属についた薬液と、化学反応によって着いた煤(すす)も一つ一つ手洗いします。
-
4
検 品
傷や黒染め具合を確認し出荷します。


私たち株式会社テーエムは、新潟県燕三条エリアで鉄やステンレスに黒染めを施す表面加工の会社です。