金属の黒染め。

一般的にはあまり知られていない金属の黒染め。
黒染めを施した製品を日常で使ってもらう事で、
もっと多くの人に黒染めの美しさを知ってもらいたい。
この先もずっとこの技術を残したい。
そう思っています。

金属の黒染め。

一般的にはあまり知られていない金属の黒染め。
黒染めを施した製品を日常で使ってもらう事で、
もっと多くの人に黒染めの美しさを知ってもらいたい。
この先もずっとこの技術を残したい。
そう思っています。

「金属の黒染め」とは?

「金属の黒染め」と聞いて、ピンと来る方はとても少ないと思います。
金属を染める?黒く染める?
はい、その字の如く「金属の黒染め」とは、布を染めるように液の中に金属を漬けて黒く染める技術です。

それはどうやって?
黒染め液をぐつぐつ煮立てて、中に金属を入れ、化学反応を起こして黒く染めます。
その際に、金属の表面に酸化皮膜と呼ばれる膜ができ、黒くなります。
この黒い酸化皮膜は、簡単に言うと「黒サビ」です。
良く見る赤いサビは金属を脆くしてしまいますが、この「黒サビ」は金属を脆くさせる事なく、更に赤サビを防いでくれます。
その他に、黒くする事によって反射を防いだり、デザイン性をあげたりします。

塗装との違いは?

塗装は製品に上塗りするのに対して、黒染めは内面への浸透部分も含めて1ミクロン(1mm/1000)の薄さで変色させています。
例えるなら塗装は「お化粧」、黒染めは「日焼け」というイメージが近いかもしれません。
物の寸法変化がないので、寸法を変えたくない精密部品にも施されます。
膜の厚さが非常に薄く、部分的にムラが出るなどの一方で、金属の風合いを生かした仕上がりが可能です。
光沢のある金属は光沢のある黒に。マットな金属はマットな黒に仕上がります。
黒染め液も日々変化し、物によって、処理方法によって、色々な表情を見せてくれます。
塗装のように均一な美しさはありませんが、黒染めにしか出せない味のある美しさ、使う人によって変化する面白味があります。

黒染め工程

  • 前洗浄
    金属表面に油や汚れ、異物等がついていると、黒染めの仕上がりに影響が出てしまうため、これらを洗浄します。
  • 液漬
    金属を黒染め液といわれるアルカリ性の液に漬け込みます。全体に液が触れるように治具を使用したり、並べ方にも注意します。
    黒染め液につけたまま加熱することで、化学反応が起き、黒い酸化被膜が形成されます。
    素材の違いや外気温にも影響される為、温度や時間などをコントロールします。
  • 後洗浄
    金属についた薬液と、化学反応によって着いた煤(すす)も一つ一つ手洗いします。
  • 検品
    傷や黒染め具合を確認し出荷します。